木造建築の基本となる規矩術や伝統工法である継手・仕口の加工技術に優れた技能を有する。特に、規矩術における四方転びを得意とするとともに、扇垂木による唐傘天井施工などの希少な技能も持ち合わせる。加えて、さしがねによる墨付け工法の欠点を修正した定規を考案・普及し、建築大工にとって必要な墨付け作業の発展に貢献した。また、技能五輪国際大会入賞者輩出や長年にわたる職業能力開発短期大学校講師等後進の育成にも余念がない。